2011年03月23日

●【現時点では上演の予定】『線のほとりに舞う花を』上演に関して

3月11日の大地震にて、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
また、お亡くなりになられた方々のご冥福を、深くお祈りいたします。



今もなお不安な日々が続いています。
余震や津波や原発……、避難所の過酷な環境、瓦礫の傷跡。
あまりに過酷な現実が、終わることなく続いています。
どうか、一日も早く穏やかな日々となりますよう、深く祈っています。
日本中がひとつとなって、一歩ずつ、ほんとうに一歩ずつ、
立ち上がり、歩き出していける日を信じています。



てがみ座はいま、4月の公演に向けて稽古をしています。

舞台を上演するかどうか。
今、この日本中のすべての劇団が悩み続け、苦渋の選択をしています。
余震や停電の恐れ。交通事情。不安な要素は溢れるほどにあり、
ましてや今、命の危機にさらされている方々がいるなかで
不謹慎ではないかと思われる方も大勢いらっしゃることと思います。

けれど、私たちは、稽古を続ける道をいまは選びました。
今回の舞台は、生きること、生き抜くこと、それこそが中心となった物語
稽古を通して私たちは、ふつうに日常を生きているよりも切実に
生きることの大切さ、誰かとほんの少しでもつながりあえることの奇跡、
大きな災いの恐怖、そして人と人との争いの無益さを、感じています。
私たちにとって、今、この稽古という行動が
大切なことを感じ、考え抜いていくための時間となっています。

舞台を創り上げるスタッフ陣も、同じ気持ちでいます。
今回の舞台では、舞台美術は木材の買い占めにはならないよう、
新しく木材などの材料を購入することは一切せずに、
すべて既にあるもので創り上げることを決めました。
照明も、いかに少ない照明でクオリティを下げずに上演できるか、その命題を掲げています。

制作スタッフも、劇場における避難訓練や、緊急事態に備えての誘導方法などを念頭に置き、
王子小劇場の劇場スタッフの方々と打ち合わせを重ねています。

今だからこそ、生きていくことに真摯に向かい合いたい。
そのシンプルな思いを根底に、私たちは稽古場に集まっているように思います。
スタッフの方々も、稽古場と同じ方向を向きながら、
今この状況下で上演するということがどういうことか、真剣に考えています。

生きることの尊さ。
いまの私たちは、「稽古」という行為を通して、
それを見つめているのかもしれません。

そこに今回の舞台の大きなテーマがあるからこそ、
私たちは、4月の公演をいまのところ上演する予定でおります。

もちろん、お客さまの安全を第一に考え、
劇場スタッフの方々ともよく相談しながら
今後の状況次第では別の決定を考えていきます。
その場合には、追って、当HPにてお知らせいたします。


皆さまとまた劇場でお会いできることを祈って。


演劇ユニットてがみ座
主宰 長田育恵

『線のほとりで舞う花を』
座組 一同

posted by てがみ座 at 10:50| Comment(1) | TrackBack(0) | てがみ座 NEWS
この記事へのコメント
どうぞ、今、やるべき演劇をおやりください。誰のためでもなく。
応援しております。
Posted by 丸尾聡 at 2011年03月23日 12:00
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