2021年11月20日

●劇団民藝+てがみ座公演『レストラン「ドイツ亭」』

てがみ座 2022年2月、新作公演のご案内です。
今回は新たな挑戦として、劇団民藝さんと合同公演をさせていただく運びとなりました。
最初にこの小説を読んだとき、主人公の心の軌跡がとてもアクチュアルだと感じました。
そして現在の日本の私たちにこそ必要な物語であると。
ぜひ舞台を通してリアルな時間を共有できる演劇にしたいと思い、
脚本の依頼をいただいていた劇団民藝さんにご相談させてもらいました。
2020年に発刊し、すでに22ヵ国で翻訳出版されている作品ですが、
翻訳戯曲の演出実績豊富な丹野郁弓さん演出のもと、
世界初演で舞台化をさせていただけることとなりました。

てがみ座の俳優陣3人も主要キャストを務めさせていただきます。
この作品は、幅広い年齢層の俳優が揃わなくては上演できず、
さらに家族という密接な単位の物語でもあります。
だからこそ、この作品を劇団公演として世界初演でお届けきますこと、
心から嬉しく思っています。

まもなく稽古が始まります。
合同公演の中で新しい刺激に出会えること、
幅広い年齢の俳優陣と創作の場で生まれる豊かな時間を、
てがみ座の劇団員全員、とても楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします!

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劇団民藝+てがみ座 公演

レストラン『ドイツ亭』

原題=Deutsches Haus by Annette Hess
原作=アネッテ・ヘス 脚本=長田育恵
演出=丹野郁弓

2022年2月3日(木)〜12日(土)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

後援:ドイツ連邦共和国大使館 ドイツ連邦共和国大使館
Performing Rights S.Fischer Verlag GmbH, Frankfurt am Main, Germany;コピーライトマーク
原作邦訳『レストラン「ドイツ亭」』河出書房新社刊(訳 森内薫)


私は真実を知りたいだけ――
家族の過去、
記憶の中のアウシュヴィッツ。

1963年のホロコースト裁判を舞台に
人間の愚かさと弱さ
そして次世代へ託される希望を描く


1945年のニュルンベルク裁判からほぼ20年後。ドイツが過去の歴史と向き合う扉を開いた「アウシュヴィッツ裁判」は1963年に開廷され、ホロコーストに関わった強制収容所の幹部らがドイツ人自身によって裁かれました。
この作品は史実をもとに若いドイツ人女性がたどった成長と葛藤の軌跡を鮮烈に描きます。22か国で翻訳出版されたベストセラー小説を、歴史と人間を見つめ続けてきた長田育恵による脚本で、世界に先駆けて初めて舞台化します。

【あらすじ】
1963年、ドイツのフランクフルト。通訳の仕事をしているエーファはレストランを営む両親と看護師の姉との4人で暮らしている。恋人ユルゲンを家族に紹介する大切な日に、急な仕事が舞い込んだ。裁判での証言を控えたポーランド人の通訳だった。他のドイツ人同様、戦争のことなど知らずにいたエーファだが、この仕事をきっかけに裁判に没頭していく。周囲の無理解、そして恋人との反目。くじけそうになるエーファの遠い記憶の中から、思いもしなかった家族の過去が呼び覚まされていく……。

【公演詳細&チケット】
劇団民藝HP
https://www.gekidanmingei.co.jp/performance/2022_deutsches-haus-by-annette-hess/

【フライヤー】
flyer_2022_deutsches-haus-by-annette-hess-2.pdf
posted by てがみ座 at 11:42| てがみ座 NEWS