2017年11月に上演いたします
てがみ座 第14回公演「風紋 -青のはて2017-」のチラシビジュアルが公開となりました。


本公演のチラシビジュアルは、’墨絵師’茂本ヒデキチさんによる描き下ろしイラストです。
様々なアスリートの一瞬の「生」を描く絵が印象的な茂本さんに、今回は旅人としての宮沢賢治が精一杯に生きた軌跡を書き留めて頂きたい、とディスカッションを重ねました。
一枚の画を描く為に、時には100枚以上もの絵を描いて辿り着くという茂本さんの筆。
何かの力によって起こされた意識の断片が、人々の心の中に埋まっているモノを掘り起こす。
宮沢賢治の世界観が呼び覚ます、私達の忘れかけた、忘れようの無い記憶。
荒々しくも繊細な墨絵のタッチで、その瞬間を見事に表現して頂きました。
今後皆様には、劇場をはじめ様々な場所でチラシをご覧いただける機会も増えるかと思います。
その際には是非お手に取っていただけましたら幸いです。
以下、公演の詳細となります。
今までに無い、宮沢賢治を取り巻く世界観が創作される事を、楽しみにお待ちくださいませ。
てがみ座 第14回公演「風紋 -青のはて2017-」
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昭和6年9月20日「再ビ 東京ニテ 発熱」
宮澤賢治は、東北砕石工場のセールスマンとして上京中、病に倒れ、死の淵を彷徨う。
病身を引き摺りながら帰郷のため、最後の旅に出る。
死という極限の状況に際し、思い出す。かつて亡き人と約束を交わした旅のことを。
――大正12年7月31日、花巻発。
賢治は北へ向かう列車に乗り込んだ。当時の日本の北限を目指して。
宗谷海峡を渡り樺太へ。樺太庁鉄道の最北端、栄浜へ。
それは、前年に亡くした妹トシの魂の行方をもとめる旅だった。
賢治は、最後の生命を賭けて問いかける。
かつて抱いた青い希望は虚しく潰えた。病んだ躰は更なる歩みを拒んでいる。
そして夜の終わり、彼が目指す〈終着駅〉とは?
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2017年11月9日(木)〜19日(日)
赤坂 RED/THEATER
[脚本]
長田育恵
[演出]
田中圭介
[出演]
福田温子
箱田暁史
石村みか
岸野健太(以上 てがみ座)
佐藤 誓
瀬戸さおり
山田百次(劇団野の上/青年団リンク ホエイ)
実近順次
峰ア亮介
神保有輝美(劇団民藝)
[お問い合わせ]
プリエール TEL 03-5942-9025(平日11〜18時)http://priere.jp
今後も、詳細が決まり次第、随時情報をアップして参ります。
どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。